和名: トレスノコギリクワガタ(クイーンズランド亜種)
学名: Prosopocoilus torresensis flavoguttatus Mollenkamp, 1906
分布: オーストラリア(クイーンズランド州北部)
野外珍品度: 普通★★☆☆☆☆
サイズ: ♂27-42mm ♀25-28.3mm
飼育レコード: 42.3mm ※2021年時点BE-KUWA参考
野外レコード: 42mm ※2021年時点BE-KUWA参考
飼育難易度 : 普通★★★☆☆☆☆
飼育温度: 18〜26℃
成虫寿命: 半年〜1年
幼虫期間: 5〜8ヶ月
備考
単為生殖すると言われているオーストラリア唯一のノコギリクワガタです。ビソンノコギリクワガタを小さくしたような体型をしていて、最大サイズも42mm前後とノコギリクワガタの中でも小型の種類です。原名亜種はオーストラリアのトレス島に生息しており、他にもオーストラリア北部のノーザンテリトリーにもsuzukii亜種が確認されているそうですが、本亜種flavoguttatusが最大亜種のようです。
低地熱帯雨林に生息しており、鈴木(2002)によると現地では夜間の灯火に誘因されたり朽木の中から発見されるそうで、朽木内で発見される場合は蛹室内の新成虫として発見されるのではなく、朽木内で活動している個体が見つかるそうです。
飼育は比較的簡単で、材なしのマット硬詰め産卵セットで充分産卵してくれます。♀だけで繁殖が可能と言われていますが単為生殖では次世代が全て♀になってしまうそうです。2021年現在では野外品の入荷は滅多にありませんが、飼育難易度が低くサイクルも早いため、ブリード品が安価で流通しているので入手難易度はそこまで高くありません。
飼育記
2022/2/4 産卵セット開始
後食済みの成虫が揃ったので産卵セットを組みました。正直データが残っていないのでうろ覚えですが、セット内容はパンケースに産卵1番を固詰めしただけ。上に転倒防止用の水苔をいれました。産卵はノコギリのスタンダードな方法で簡単に生んでくれる種類なのでそこまで気にしなくても大丈夫です。いきなり産卵セットに♂♀を1ペア投入して管理温度はだいたい23〜24℃くらいで置いておきました。
2022/3/23 産卵セット割り出し
ケース側面から幼虫が確認できているので割り出しました。結果は初2令幼虫が46匹。得られた幼虫は発酵マットを詰めた550mlと800mlボトルで個別管理。恐らく1本で成虫まで管理できると思います。
産卵セット割り出し結果はこちらの動画で紹介してます
2022/8/21 成虫掘り出し
ボトル側面から羽化した成虫が見えたので割り出し。
結果は♂がだいたい41〜43mm、♀は28〜31mmほど。現レコードの42.3mm超えました!
詳しくは動画を投稿していますのでこちらをご覧ください。
550mlのボトルからも42mmを超える個体が複数羽化しており、容量は550mlもあれば十分なのかもしれません。幼虫期間は約6ヶ月ほど。管理温度は22〜24℃ほどで、2月〜8月の管理なので若齢の期間に低い温度で管理できたのが鍵なのかもしれません。とりあえず良い結果となりましたが、飼育人口の少ないマイナー種なのでまだまだサイズ更新の余地がありそうです。
今回羽化した一番大きい個体をBE-KUWAの飼育レコードに申請する予定ですので、具体的なサイズや写真は出せませんが、来年の秋頃発表できると思います(待ちくたびれそうですね…)
トレスノコが生息している場所は低地に限られるようなので、やはり低温にし過ぎない20〜23℃あたりが適切な温度なのでしょうか。今後も自己記録更新を目指して飼育を続けたいと思います!
ギラファノコギリを飼育する予定はありますか
現在タイ産の個体でしたら飼育中です
国産カブトムシって冬どのような管理をすればいいんですか?
冬眠させるならどこに、させないならどこの置けばいいんですか 自分の部屋だと温度差が激しいんですが••••。
国産カブトムシの保管場所は、温度変化が少ない場所がおすすめです。あまり日が当たらない下駄箱の中や倉庫の中、押し入れなんかもいいかもしれません。
ありがとうございます おかげさまでカブトムシの幼虫が蛹になりました!
添加剤について教えてください。
また、カブトムシとクワガタで違いはありますか。
添加剤はあまり使ったことがないのでなんともです… 種類によって飼育方法が結構かわってくるかと思います
クワカブ大好きの弟Deathアトラスオオカブトムシの幼虫を5匹買いました 菌糸に入れる事は分かりますが、あと何をすればよいでしょうか。