クワガタ飼育コスト(費用と時間)を考える

未分類

前回のイベント出店コストに引き続き、今回はクワガタ飼育に関するお金と時間のコストをまとめます。
クワガタを購入して交尾〜産卵させて、得られた幼虫を羽化させる1サイクルを回すのに、どのくらいの資材費や環境維持費、作業時間がかかるのか、私なりに具体的に整理します。

趣味にかける時間を「作業時間」といってコスパを求めるのは野暮ですが、これを副業とするならば自身の人件費も考えなければ食っていけませんし家族を食わせていけないので、今回は作業時間もコストに含めてまとめさせていただきました。

今回の計算では我が家で800ml1本羽化させているメタリフェルホソアカクワガタを例にまとめます。クワガタの種類や方法・環境によって数字が大きく変動するので、あくまで参考にしていただけたら幸いです。

①生体・資材費

生体購入代と生体の管理・繁殖・幼虫の飼育まで1サイクル回すのにかかる飼育資材費を↓にまとめました。

生体購入代:3,000〜10,000円(仮)

1ペア成虫管理費:約600円(1匹300円前後)
成虫管理容器:約300円クリアスライダー
餌代:約200円(プロゼリー餌皿
床材:約100円(ハスクチップ

産卵セット費:約1100円
産卵セット容器:600円コバシャ小
マット代:400円(産卵1番 1/3袋くらい)
ゼリー・床材等:100円

幼虫飼育費:300円(1匹1本羽化の場合)
ボトル代:150円800ml硬質ボトル
マット代:150円(10L 1,000〜1,500円のマット)

仮に1ペアの購入費を5,000円として、産卵セットから幼虫が15匹得られたと仮定すると、購入費、成虫管理、産卵セット、幼虫飼育、羽化した成虫管理の全てにかかる費用の合計は
5000 + 600 + 1100 +(300×15)+(300×15)= 15,700円

累代1サイクル回すのに約15,000円かかります。得られる幼虫は平均15匹想定ですが、突然死や羽化不全等のリスクを考えると、期待できる羽化個体数は10匹(5ペア)ほどでしょうか。1ペア作出するのに3,000円かかる計算になります。
上記の数字は生体費や容器代込みですが、既に容器がある人や、マットやゼリー、床材を安く大量に入手できる人であればより飼育費を抑えられたり、逆にこれから飼育用品を揃える人はもっとかかったりする場合もあるのでご注意下さい。

私のように容器を何度も使い回す場合は費用代がかなり抑えられますし、親虫も自分で作出ししている場合は生体代もかからないので、一応その場合の計算も↓でしておきましょう。容器は経年劣化で交換することも考慮して5回使い回す計算で

1ペア成虫管理費:360円 産卵セット:620円 幼虫飼育費:180円 羽化後の成虫管理費1匹:180円
360 + 620 +(180×15)+(180×15)= 6,380円(15匹作出する場合)
1匹作出あたり約425円

突然死や羽化不全等のリスクを考慮すると、1ペア作出するのに1,000〜1,500円くらいかかることになります。

②環境維持費(電気代・家賃代)

クワガタ飼育に必要な環境を維持するための費用です。あくまで私の環境で独自の計算をしているのでご了承下さい。

※私の場合
電気代:毎月約10,000円(私生活分を除く
家賃:毎月約30,000円
(飼育部屋6.5畳+物置と水道まわりの使用料を適当に設定)

年間にすると約480,000円、私の部屋では年間約2000匹の成虫を羽化させることができるので、1匹にかかる環境維持費は
480000 ÷ 2000 = 240円

1匹の環境維持費は約240円かかる計算になります。この数字は意外と見逃しがちです。電気代と家賃と生体収容数(羽化に必要な容量にもよる)によってこの数字は変動するので、人によってはもっと安上がりだったり、場合によっては数倍の維持費がかかっている人もいるかと思います。
例えばショップで貸し棚を借りてる人は、月額いくらで、何匹収容できるスペースを借りてるのか計算してみるのも良いかもしれませんね。ちなみに私の借りているKPWさんの約17℃低温貸し部屋は、ザックリ計算すると1匹の環境維持費が400〜600円となります(ボトルサイズや幼虫期間によって大きく変動します)。17℃の環境を用意するコストを考えると、妥当な値段設定だと思います。

③作業時間

1ペアのクワガタを管理・交尾・産卵・幼虫飼育・羽化後の生体管理するのにかかる作業時間をザックリまとめます。

成虫管理1匹あたり:約5分
ペアリング:約5分
産卵セット組む:約10分
産卵セット割出:約20分
幼虫ボトル投入(ボトル準備含む):約5分
羽化成虫掘出・成虫管理:約5分

1回の産卵セットで平均15匹の幼虫が得られると仮定すると、ペアの成虫管理+ペアリング+産卵セット+幼虫投入+羽化成虫掘り出しは
5 + 5 + 10 + 20 +(5×15)+(5×15)= 190分 

クワガタ1サイクル回すのに合計約3時間分の作業コストがかかる計算になります。1匹作出あたりに直すと約12分。日本人の正社員の平均時給約2,000円で人件費を計算すると、1匹作出するのにかかる作業時間コストは約400円分くらいになります。
成虫管理の作業をもう少し細かく説明すると、管理ラベルを書いたり、週1回のゼリー交換や床材の交換、容器の洗浄、成熟状態のチェックなどが入ります。ボトル準備にはマット詰めの時間、羽化成虫割出し後にはボトル洗いも想定した作業時間をザックリ設定してます。ケースを洗ったりする時間って意外とバカにならないですよね…

もちろん作業効率や時給の設定金額、虫の種類や管理頻度によって作業時間コストは大きく変動します。クワガタ飼育を趣味で楽しむ分には作業時間を時給換算なんてする必要は全くありませんが、これを副業や事業として割り切るのなら、作業時間を人件費としてコスト計算しなければ食っていけないので注意しましょう。

まとめ

上記の①生体資材費②環境維持費③作業時間を考慮すると、私の場合(親虫の生体代と容器代を割り引いた場合)、メタリフェル1ペアを作出するのにかかるコストは

約1000〜1500円 + 480円 + 25分(800円分と仮定) = 2280〜2780円

ザックリまとめると、メタリフェル1ペアを2,500円くらいで作出していることになります。

よくよく考えたら、1ペアを作出するコストが2500円だったら、親虫の生体代に元々2500円かかっていることになるので、1匹の作出コストがもう166円されてくるのでは… とか、他にも細かい用品代やコスト等色々ありますが、キリがないので割愛します。趣味でやってる方(作業時間をタダで計算する場合)は1ペア1500円くらいの費用ってことですね。※あくまで私独自の適当計算なので、参考までにとどめて、詳しくはご自身のやり方で計算して下さい。

今回は800ml1本羽化のメタリフェルを例にコスト計算しましたが、クワガタの種類や飼育方法・環境によってコストが数倍変わってくることもあります。他のクワガタでも1匹を羽化させるのに500〜2,000円ほどのコストがかかってしまうので、繁殖させすぎにも注意が必要ですね。

これを完全に仕事として捉えた場合、コスト以上の値段で販売しなければ赤字ですが、販売する際は更に販売に必要な出費や時間的コストがプラスでかかってきます。具体的な販売コストは1件1000円くらいかかってくるんじゃないかなぁと思ってますが、実際に詳しく書き出して計算してみないとわかりませんね。いつか機会があれば販売コストについてまとめてみたいと思います。

クワガタ飼育は楽しい趣味ですが、同時にお金のかかる趣味でもありますのでご利用は計画的に!

 1

コメント