インターメディウスヒラタクワガタの飼育情報

インターメディウスヒラタクワガタ

基本情報

和名:     インターメディウスヒラタクワガタ(原名亜種)
学名:     Dorcus intermedius intermedius (Gestro, 1881)
分布:     ニューギニア、ビアク島、ヌンホル島、カルス島、
        ニューブリテン島、ニューアイルランド島
野外珍品度:  普通★★☆☆☆☆
サイズ:    ♂30.4-55.8mm ♀23.0-26.0mm
飼育レコード: 59.6mm(2008)  ※2022年時点BE-KUWA参考
野外レコード: 55.8mm  ※2022年時点BE-KUWA参考

飼育難易度 : ややかんたん★★☆☆☆☆
飼育温度:   18〜26℃
成虫寿命:   半年〜1年ほど?
幼虫期間:   半年〜1年ほど?

備考

ニューギニア〜ソロモン諸島周辺の島々に広く生息するヒラタクワガタの仲間、大きく3亜種に分かれているようで、ザックリ分けるとニューギニア周辺の原名亜種、ソロモン諸島のpilosipes亜種、そして最大亜種と名高いマヌス島(アドミラルティ諸島)のseparandus亜種。

原名亜種は他の亜種に比べて顎が短く太くなる傾向にあるようで、光沢も弱いのが特徴だそうです。流通量も知名度もあまりない種類ですが、最近はパプアキンイロクワガタやパプアヒラタなどに混ざってアルファック産の個体が多く輸入されているようです。一時ソロモン諸島の亜種も生体で入ってきたことがあるようですが、最大亜種のマヌス産は生体で入手するのが困難だそうです。

飼育に関しては、マイナー種のため調べても情報が少なすぎるので確かなことは言えませんが、恐らくは一般的なヒラタクワガタの飼育方法で産卵〜飼育すると思ってます。幼虫飼育に関してはパプアヒラタ同様、大型個体が出にくいそうです。

現レコードの59.6mm(2008)はニューブリテン島産の個体だそうで、菌糸瓶3回交換で温度は冬場10℃前後 夏場25℃前後、幼虫期間約11ヶ月だそうです。低温に強そうですが、生息環境が低標高だと過程して現地の気温を考慮して体重を乗せやすい適温を考えると、20℃前後がいいような気がしてますので検証したいと思います。

インターメディウスヒラタクワガタ♂31mm野外品
インターメディウスヒラタクワガタ♂31mm野外品 裏
インターメディウスヒラタクワガタ♀21mm野外品
インターメディウスヒラタクワガタ♀21mm野外品 裏

2023/2/23 成虫ペア入手

ランバージャック横浜店より、昨年9月入荷の野外品フリーサイズペアを購入
アルファック産 WD 2022年9月入荷

サイズは♂31mm、♀21mmとかなり小型でした。

インターメディウスヒラタクワガタ野外品 ペア
インターメディウスヒラタクワガタ♂のアゴと頭楯

2023/3/11 産卵セット

産卵セットにそもまま雌雄を投入。セット内容は産卵1番を硬詰め。容量はだいたい4000mlくらい。
管理温度はだいたい22〜24℃です。

2023/7/30 産卵セット割り出し・菌糸瓶投入

3月から産卵セットを組んでいましたが、どうやら産卵スイッチがすぐ入らなかったようで、夏場になってようやく初2令の幼虫が確認できるようになりました。7月末に産卵セットから割り出した幼虫は殆どが2令。そのまま800mlのタダノヒラタケ菌糸ボトルで個別管理。管理温度はやはり22〜24℃くらいです。

2023/12/5 幼虫の近況・一部蛹化

孵化から約5ヶ月ほど経過した幼虫が蛹室を作り始めました。今回は♀が先に蛹化・羽化するような感じはなく、雌雄揃ったタイミングで蛹室を作り始めているようなイメージです。
その中の♂1個体が綺麗に蛹化していたので体重測定。

蛹体重は6.5g
これが重いのか軽いのかなんとも言えませんが、参考までに国産ヒラタの蛹6.5gの推定羽化サイズは53mm前後だそうで、本種は国産ヒラタよりも細い印象なのでもう少し伸びてくれるのでは?と少し期待してますが、本種のレコードは2008年に記録された59.6mmなので、これで60mmを超えるのは難しそうですね…
幼虫期間が半年以内というのは早すぎますし、産地のアルファックは標高が高い山なので、もう少し低温でじっくり体重を乗せた方がいいのかもしれません(理想は20℃くらい?)。

とりあえず50mm台は見えているのと、野外品♀から正しくインターメディウスらしい個体が羽化してきそうなので一安心です(♀の同定ミスでパプアヒラタが羽化することもあるので…)。

2024/2/14 一部羽化個体掘り出し

1〜2月にかけて羽化した成虫を掘出してサイズ測定をしました。掘出しの動画はこちら

結果は♂
52.8mm(蛹体重6.5g)
52.7mm
52.3mm
51.5mm(蛹体重5.8g)
50.3mm
50.2mm(蛹体重5.4g)


27mm
27mm
27mm
26mm
26mm

インターメディウスヒラタ♂52.8mm
インターメディウスヒラタ♂52.7mm
インターメディウスヒラタ♂51.5
インターメディウスヒラタ♀27mm

とりあえず11個体の羽化を確認しサイズを計測した結果、どの個体も綺麗に羽化していて、サイズのブレも少ない印象ですまだ羽化していない個体が4匹(蛹、蛹、蛹、前蛹)と羽化したてで掘出しを後回しにしている個体が1匹いますが全て♂です。

残った蛹も体重測定をして露天掘りor人工蛹室に移した結果、一番大きい個体が7.2gでした。恐らくは53mm行ってくれると思いますが、やはりレコードの59.6mmは程遠いですね…

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  1. イカ より:

    暇つぶしに読ませてもらっています。いつも楽しく読んでいます。これからも頑張ってください。

  2. てばさきオオクワ大好き より:

    小田急相模原の昆虫ショップでマグカップ買いました。可愛いです
    ガラガラでスマトラ97mm当てました、飼い方教えてください

    • 中一 より:

      基本的にオスとメスを同居させずに飼育します。まずはオス用のケースでダイソーとかで売ってる飼育ケース(中)にクヌギマット(カブトマットなどはコバエなどが発生しやすい)又は広葉樹をケースの3から5割くらいまで敷きます。ちなみに高すぎるとアゴが引っかかったりして折れたり脱走されます。ゼリーはダイソーやホームセンター、近くにあれば専門店で購入しましょう。プロゼリーというゼリーをお勧めします。メスは小さめの容器で大丈夫です。詳しいことなどその他聞きたいことがあれば近くの昆虫ショップまたはネットで調べてください。私はまだ学生なのであまり知識も豊富ではありません。専門サイトなどであれば温度管理などその他諸々詳しく書いているのでそちらをご覧になられることを推奨させていただきます。お力になれず申し訳ございません

  3. オオクワ より:

    メリーメンガタの続きを出してください

  4. クワカブ大好き より:

    トカラノコギリクワガタは簡単に産卵しますか?

  5. ミヤミヤ より:

    以前もコメントしましたがイベントで購入したメタリフェル幼虫28匹でした

  6. 趣味で始めたただの中学生 より:

    いつもわたくわさんから飼育方法などを見たりYouTubeで学ばせていただいております。
    このサイトでこの種はこのマットで大体こんな感じか…など学べることがたくさんありました。これからも参考にさせていただきます。

  7. 俺も中学生 より:

    僕も同じです。