クワガタ販売コストを考える

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前回のイベント出店時のコストや飼育コストの記事に引き続き、コストのまとめです。今回はヤフオクやBASE等の通販でクワガタを販売する時にかかる費用や作業時間を具体的に書き出してコストとして計算してみたいと思います。

1ペア3000円で販売されているクワガタを買って、繁殖させて10ペアになった! これを1ペア3000円で売ったら10倍になった!なんて美味い話はないのだと、クワガタブリード販売の現実を突きつけてやります。

1.費用

まずは通販でクワガタを販売する時にかかる費用についてですが、大きく分けて3つ、梱包資材・送料・システム利用料がかかります。

①梱包資材費

私がクワガタを発送する時に使っている資材を下記にまとめます。
・発泡スチロール箱 160円くらい
・ガムテープ
・緩衝材(新聞紙等)
・販売カード(名刺サイズ)
・生体を入れる容器(プリンカップ)
※真冬はカイロ、真夏は保冷剤 50円くらい

発送に必要な資材は1件でだいたい250円くらいです。そのほとんどが発泡箱の費用になります。梱包資材については正直なとろこダンボールでも問題ないのですが、私は発泡スチロール箱を使ってます。どっちでもそこまで保温性や断熱性は変わりませんし、場合によってはダンボールの方が良いです。

②送料

送料については、基本的に購入者負担の元払いで処理してしまっているので、実質的にはこちらの負担は0です。ゆうパック60サイズで発送するケースが多いので、近場で760円ほど、遠方だと1300円くらいかかる場合もあるようです。最近は持ち込み割りとスマホ割なんかでもう少し安くなったりします。強いて言うのであれば、郵便局までの交通費くらいでしょうか。

③システム利用料

基本的にBASEでもヤフオクでも、何かを販売すると、売上からシステム利用料が引かれます。ヤフオクの落札システム利用料は落札額の10%。BASEの決済手数料+サービス利用料は売上額の6.6%+40円。BASEの場合はさらに利用料等を引かれた後の売上金を引き出す為に振込手数料250円を支払わなければいけません(振込金額が2万円以下の場合は更に500円事務手数料がとられるので、2万円以下は現金化しない運用をしてます)。

例として5,000円のものが売れた時の利用料の計算を下記で見てみましょう。

ヤフオクの場合 5,000の10% = 500円

BASEの場合 5,000の6.6% + 40円 = 370円 + 振込手数料

扱う金額が大きくなるほどBASEの方が若干お得という感じですが、振込手数料などを加味すると、BASEもヤフオクもそんなに変わらない印象です。BASEは計算が難しいので、だいたい8~10%くらい利用料がかかってるという認識でいいと思ってます。

2.作業時間

①出品作業

BASEやヤフオクで出品するまでの作業をまとめます↓

・生体の選別 
・写真撮影 5〜10分くらい
・出品情報入力 5分

最近ヤフオクに9件分の生体出品を行ったのですが、撮影〜出品情報入力までだいたい1時間半くらいかかりました。慣れている人が流れ作業で出品すると1件あたり10分くらいかかるようです。もちろん写真撮影や画像の編集をこだわったり、商品説明を丁寧にしたり、他のSNS等でしっかり宣伝すると、それ以上の作業時間コストがかかってくるかと思います。

②梱包・発送作業

出品した商品が売れた後の作業をまとめます↓

・取引連絡
・生体の状態チェック、発送用容器に移す
・梱包・宛名作成
・発送(郵便局に持っていく)

ヤフオクの場合は落札後、取引連絡によって送料や受け取り希望日時の連絡をしてから発送作業を行います。この連絡も件数が多いと意外と時間を使います。BASEの場合は購入時に受け取り希望日時を記入する欄を設けているので、注文後の連絡なしで発送できています。

梱包と宛名作成は発送の直前に行います。10件まとめて行うと午前中が潰れるくらい時間がかかります。生体のチェック等を含むと恐らく1件10〜15分くらいかかっていると思います。詳しい梱包方法は過去に動画で紹介してます。宛名の作成は郵便局のアプリで行うので、発送元の住所を自動入力したり、発送先の郵便番号を入れるだけでおおまかな住所が自動で表示されたりして、手書きよりはいくらか時短になり、送料も多少割引がきくのでマジでおすすめです。宛名作成も10件くらいになると結構大変な作業ですね。ちなみに宛名の品名をぼかして書く方も多いかと思いますが、私の場合ははっきりと「クワガタ(種名)成虫◯匹」と書いちゃってます。

私の場合、発送する時は馴染みの郵便局に持って行きます。定期的にクワガタを送るので、局員さんからは「クワガタの人」という認識があるのか、もはや何も聞かれなくなってきました。初見の人はクワガタを送ると驚かれるので、何か聞かれたらしっかりと説明しましょう。10件以上発送する場合は、郵便局に持ち込むだけでも一苦労ですので、台車を借りるなどしても良いかと思います。最寄りの郵便局に発送しに行くと、なんだかんだ往復20〜30分くらいかかりますね。

全部ザックリ適当に換算すると1件分の梱包〜発送に20分くらいはかかる計算です。

③その後の処理

ヤフオクやBASEで売れた商品を発送した後にも、まだやることはあります。

・取引連絡(発送連絡)
ヤフオクでもBASEでも、商品を発送したら発送連絡を行います。この時商品の追跡番号を明記してあげるとトラブル防止になります。ヤフオクの場合はお客様からの受け取り連絡や、相互の評価をつける工程があるので、最後まで取引連絡をしっかり行いましょう。

・アフターケア
お客様によっては、後からお問い合わせが来ることもあります。単純に飼育方法を教えて欲しい場合もあれば、生体の状態が悪かったり、最悪のケースでは死着してしまったなど、トラブルになりかねないご連絡もお受けすることがあります。状況把握と誠意ある対応を心がけ、場合によっては代品の発送や返金処理も視野に入れて対応しましょう。

・売れ残り生体管理
ヤフオクでもBASEでも販売予定の生体が売れ残ってしまうことがあります。その場合の生体の管理コストも一応頭に入れておきましょう。

まとめ

クワガタ販売時のコストをまとめると、費用面では梱包資材+送料+システム利用料、作業時間は出品作業+梱包発送作業+その後の処理がかかります。私の独断と偏見で計算すると、1件5,000円の商品を販売するのにかかるコストは750円 + 30分 くらいかかってることになります。30分を時給2,000円(日本の正社員の平均時給)換算すると1,000円なので、1件販売するコストは約1,750円かかることになります。

(梱包資材+システム利用料) + (出品作業+梱包発送作業+その後の処理)= クワガタ販売コスト
750円 + 30分(1,000円)= 1,750円

ここで前回の記事「クワガタ飼育コスト」を考慮すると、メタリフェル1ペアの作出コストは約2,500円(独自計算)。5,000円で販売する場合の販売コストは1,750円になるので↓

売上 – 作出コスト – 販売コスト = 純利益
5000 – 2500 – 1750 =
750円

5000円で落札されれば約750円くらいの純利益を得ることができるようです。100件で7.5万の純利益。この計算には人件費(時給2,000円)も込みなので、仕事としては悪くない数字だと思います。ただし、コンスタントに1ペア5,000円で販売し続けることが大前提の計算になるので注意しましょう。

仮に1ペア4000円で販売するとなると 4000 – 2500 – 1650 = -150円

純利益は赤字になってしまいます。作出コストは800ml1本で羽化することを前提の計算なので、メタリフェル以外の1本羽化の種類でも、4000円以下の値段で販売すると、実質的には赤字に近い数字になっているかと思います。我が家の飼育種は中型〜小型のヒラタやノコギリクワガタが多く、販売するとだいたい1ペア3,000~4,000円台になることが多いです。このあたりは仕事ではなく趣味として割り切らなければいけませんね。人件費を回収することはできませんが、飼育費を少しでも相殺することはできますので、趣味を継続する為の余品販売としては充分意味があると思います!趣味にかかる費用を安く抑えましょう!

結論。クワガタ飼育販売は仕事としては厳しい。趣味としては良い。
趣味として楽しみましょう!

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