基本情報
和名: メリディオナリスコクワガタ(メリディオナリススジクワガタ)
学名: Dorcus meridionalis Nagai et Maeda, 2010
分布: ベトナム北部
野外珍品度: 少ない★★★★☆☆
サイズ: ♂19.4-45.2mm ♀19.7-24.6mm
飼育レコード: 49.6mm(2023)
野外レコード: 45.2mm
飼育難易度 : 普通★★★☆☆☆☆
飼育温度: 18〜24℃
成虫寿命: 1年ほど?
幼虫期間: 半年〜1年ほど?
備考
ベトナム北部に生息する小型Dorcusで、過去にタナカコクワガタの亜種として記載され、藤田(2010)の大図鑑では独立種となっている。文献によって和名が〜コクワガタや〜スジクワガタと変わっているが、感覚的に最も普及している和名がメリディオナリスコクワガタなので、とりあえずコクワガタと呼ぶことにする…
見た目はヒラタを連想させるようなアゴに褐色の体、サイズ感は日本のスジクワガタのような感じで、生態的にはコクワよりスジが近い印象。♀は背中に深くクッキリとした筋がある。
飼育はあまり難しくないようで、温度も24℃前後でOK。マットにも材にも産卵するようです。
2023年の飼育レコードコメントでは、430mlプリカ発酵マット23℃前後管理で幼虫期間は約8ヶ月。
マットと菌糸どちらが適しているのかは不明ですが、レコード狙いの飼育人口が少ない種なので、まだまだ検証とサイズアップの余地がある虫だと思ってます。
2023/8/12 成虫ペア入手
SMISさんのお盆5000円ガラポンにて野外品成虫ペアを入手
ベトナム・ハザン WD 同年7月入荷個体
2023/8/27 産卵セット組む
クリアスライダーラージにバクテリア材3本を産卵1番で埋め込んでセット
野外品の♀なので交尾済みと判断し、♀単でセットに投入しました。
産卵セットの詳しい内容はこちらの動画から
2023/11/19 産卵セット割り出し
セットから1ヶ月経つとケース底面から卵や初令幼虫が確認できていたので、そのタイミングで親♀を別の2セット目に隔離。隔離後約2ヶ月経過したセットの側面から2令幼虫がいくつか確認できていたので割り出し。
どうやら産卵はマットにも材にもするようで、幼虫もマットから10匹以上、材からも複数得られて、このセットからは2〜3令幼虫が合計で20匹得られました。
なお、途中で組んだ2セット目は産卵1番固詰めで材なしのセットですが、ケース底面から複数の卵と初令幼虫を確認しています。
今回得られた幼虫は800mlに投入。それぞれ、発酵マット単独管理・菌糸単独管理・発酵マット多頭(2匹)管理の3パターンを試してみることにします。飼育レコードの記事は発酵マットでの飼育でしたが、材の中を食い進む幼虫も少なくなかったので菌糸でも育ってくれそうな印象ですがどうでしょう…
わたくわさんのサムネ大好きです