基本情報
和名: ブルマイスターツヤクワガタ
学名: Odontolabis burmeister (Hope, 1843)
分布: 南インド・(主な産地ニルギリ高原)
野外珍品度: やや少ない★★★☆☆☆
サイズ: ♂57.1-105mm ♀38.7-54mm
飼育レコード: 109.9mm(2016) ※2021年時点BE-KUWA参考
野外レコード: 105mm ※2021年時点BE-KUWA参考
飼育難易度 : 普通★★★☆☆☆☆
飼育温度: 16〜25℃
成虫寿命: 半年〜1年ほど
幼虫期間: 9~15ヶ月ほど?
備考
大図鑑では「ツヤクワガタ属の中で2番目に大きくなる巨大種」とされていましたが、2016年にBE-KUWAの飼育レコードで109.9mmという驚異的なサイズの個体が羽化し、最大種とされていたダールマンツヤクワガタ(インターメディアツヤクワガタ)の野外レコード107mmを超えています。
野外レコードでは最大種はダールマンですが、飼育レコードを基準とするならば現在(2021年時点)ではこのブルマイスターが最大種と言えます。
特徴は上翅の鮮やかな黄褐色の模様で、小楯板あたりにV字状の黒帯があります。生きている状態だと上翅の黄褐色の部分は細かい横縞模様が波状に入りますが、死んでしまうとこの模様は消えてしまうようです。また、♂の大顎にはかなり個体差があるようで、歯型もかなりのバリエーションがあるようです。長歯になればなるほど左右の内歯が左右対称に並び、短歯の個体は左右非対称になる傾向があります。
大図鑑や他の書籍によると、標高700〜800mの低地熱帯雨林で9〜10月頃にクリプテロニア科の巨木(直径1m高さ30mくらいの木)で採集されるそうで、採集方法は幹に石をぶつけて、その振動でクワガタを落下させるそうです。同所的にギラファノコギリクワガタ(nilgiriensis)も採集できるようです。ブルマイスターは日常的にギラファと戦っているのでしょうかね。その光景を一度は見てみたいものです。
飼育に関しては、ツヤクワガタの入門種と言われるほどツヤクワの中では簡単な部類に入るようですが、マット選びや水分量、詰め方などを間違えると産んでくれないことも多々あるようです。個人的な感覚としては、マルバネクワガタやネブトクワガタと同様に水分多めの微粒子完熟マットを固めずにふんわり入れた産卵セットで問題なく産卵すると思います。
産卵数はとても多く、うまくいくと50匹以上の幼虫を得ることができます。ただし、幼虫の管理に少し難があるようで、マット交換の方法が悪かったりマットにコバエや線虫が発生すると簡単に落ちてしまう印象です。
温度については、我が家で16〜24℃ほどの環境で幼虫を管理したところ、♂で90mm以上、♀で50mm以上の個体が問題なく羽化していました。中でも今回長歯に羽化した個体は恐らく2月〜3月頃に繭玉を形成したと思われ、その時期の管理温度は16〜20℃ほどであったと考えられるので、歯型に温度が関係している可能性はありそうです(まだ検証の余地がありますが…)
飼育記
2022/5/24 長歯羽化
試しに、2〜3月頃に確認していた繭玉を1つだけ割り出すことにしました。
個体情報は、2021年1月孵化の3令からパンケース(4.2L容器)で管理
なんと長歯… あまり期待していなかったので取り出した瞬間言葉を失いました…
最終体重もしっかり測っておらず、半年前で36gほどだったと記憶していて、マット交換も正直サボっていました。使用したマットはRTN製Uマットで、途中1回だけ継ぎ足しした記憶があります。
サイズを測ってみるとなんと97mm!
アゴが赤く羽化直後のようなので、体が固まるまでは仮の記録になりますが、それでもこのサイズ帯で羽化してきてくれたのはとても嬉しいです。また、この個体が羽化してきた繭玉の大きさも計測すると、だいたい108mmとなり、繭玉は羽化サイズと10mmほどしか差がないことに驚きました。
夢にまで見たブルマイスターツヤクワガタの長歯型。まだ100mmには到達してませんが、他にも有望そうな繭玉がいくつかあるので、そちらに期待しましょう。今回は動画撮影してなかったので、他の繭玉を割り出す際はしっかり動画データとして記録しておきたいと思います。
ブルマイ参考になりました。有り難うございます。
アマミヒラタ サキシマヒラタ アマミシカの飼育方法ものせて欲しいです。
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ヤエコ菌糸の栄養下げた方が羽化不全減りますよ