ジュリエットノコギリクワガタの飼育情報

ジュリエットノコギリクワガタ

基本情報

和名:     ジュリエットノコギリクワガタ
学名:     Prosopocoilus julietae Nagai et Tsukamoto, 2003
分布:     ミンダナオ島南東部
野外珍品度:  少ない★★★★☆☆
サイズ:    ♂29.1-46.5mm ♀22.3-23.2mm
飼育レコード: 50.9mm(2016)  ※2021年時点BE-KUWA参考
野外レコード: 46.5mm  ※2021年時点BE-KUWA参考

飼育難易度 : ややかんたん★★☆☆☆☆
飼育温度:   18〜26℃
成虫寿命:   半年ほど?
幼虫期間:   半年ほど

備考

ミンダナオ島に生息する小型のノコギリクワガタ。同じ島に生息するロメオノコギリクワガタととても似ていて、2003年になってロメオと近似の新種として記載されたそうです。種小名のjulietae(ジュリエット)の由来は、シェークスピアの戯曲「ロメオとジュリエット」をもじったものだそうです。

ロメオと本種の違いは、本種の方が少し光沢が強いことと、内歯の形が若干違うことくらいだと思います。特に本種の内歯はアゴの付け根に1内歯と先端から1/3くらいに1内歯あるだけなのに対し、ロメオは先端から1/3くらいの内歯が無くて、代わりに付け根付近の内歯の近くに小さい内歯がいくつかあるような感じのようです。

飼育は特にクセがあるわけでもなく、一般的な小型ノコギリクワガタという感じで容易に累代ができるようです。飼育レコードのコメントを見ると、430ccプリカで発酵マット1回交換で50.9mmが羽化しているようで、飼育コメントも評価コメントもまだまだ大型化が狙えるようなことが書いてありました。菌糸でどうなるかはわかりませんが、とりあえずはマットで大型化を目指していきたいと思ってます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
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飼育記

2022/3/13幼虫入手

ミンダナオ島産 CBF2 初令幼虫×3匹

とあるクワガタをトレードした際にオマケとして2初令幼虫を3匹頂きました。今まで認知していない種類でしたが、ミンダナオ島特産の小型ノコギリということで、好みど真ん中なクワガタだったので、可能な限り大型個体を作出したいと思います。ちなみに親は50mm超え(現レコードが50.9mm)だそうで、レコード個体に並ぶような個体の子供にあたります。これは頑張るしかない… 800mlボトルに投入して大型個体を狙います。

2022/8/24成虫羽化

孵化から約半年で羽化しました。サイズは47mm前後。
とりあえず本種の野外レコード46.5mmを超えることができました。今回幼虫3匹のうち1匹がお亡くなりになっており、もう1匹は♀に羽化したので、なんとか1ペア揃えることができました。

2022/10/13 ペアリング

雌雄ともに後食が確認できてから1ヶ月ほどが経過していたので、♂の顎を針金で固定して同居ペアリングしました。同居期間は約1週間。しっかりペアリングさせた後、産卵セットに♀だけを投入します。

アゴ縛りしたジュリエットノコギリクワガタの♂
同居ペアリングの様子

2022/10/20産卵セット開始

セット内容はパンケース(約2500ml)に産卵1番固詰めで、1週間同居済みの♀を投入しました。ちなみに同居中に♂の符節がほとんど噛みちぎられていました。意外と♀が凶暴な種類なのでしょうかね…

202212/20 産卵セット割り出し

結果:初2齢 14匹、 卵 少し

産卵は一般的なノコギリクワガタと同じようなイメージでした。今回は20℃付近の低温で産卵セットを管理していたので温度が足りず少ししか産んでいない印象で、その分まだ♀は元気だったので、追加を得るためにもう一度産卵セットを組み直しました。

得られた幼虫はそのまま800mlのボトルに発酵マットを詰めたものに1匹ずつ投入。レコードが約50mm程度の種類なので恐らくは1本放置で大型が狙えると思ってます。

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  1. ミヤミヤ より:

    この前イベントでわたくわさんから購入したメタリフェル産卵しました

    • わたくわ より:

      イベントではありがとうございました!
      メタリフェル産卵おめでとうございます!

  2. ミヤミヤ より:

    わたくわさん次のイベントも行きます