基本情報
和名: ミラビリスヒラタクワガタ
学名: Dorcus mirabilis (Parry et Westwood, 1864)
分布: マレー半島、スマトラ、ボルネオ
野外珍品度: やや少ない★★★☆☆☆
サイズ: ♂19.7-54.9mm ♀23-28.2mm
飼育レコード: 60.8mm(2006) ※2021年時点BE-KUWA参考
野外レコード: 54.9mm ※2021年時点BE-KUWA参考
飼育難易度 : 調査中
飼育温度: 調査中
成虫寿命: 調査中
幼虫期間: 調査中
備考
マレー半島、スマトラ、ボルネオと分布の広いDorcus属のヒラタクワガタですが、♂のアゴの基部に内歯がある種はDorcus属には珍しいようで、同じような形質のヒラタはエンガノ島のフスケスケンスヒラタくらいしか思いつきません。フスケスケンスは生体で流通しているの見たことが無いのでいつか実物を見てみたいですね。話を戻すと、どちらかというとフィリピンネブトに近い形をしてます。♀も細長い体に筋の入った上翅をもっていて特徴的な見た目をしています。
飼育については情報が少なく、マットだけで産卵するのか、材が必要なのかよくわかりません。♀がなんとなく材産みっぽい顔をしているのと、調べて出てくる飼育記事では基本的に材を入れて組んでいるようなので、念の為産卵木を容易した方がいいと思ってます。
幼虫飼育においてもサイズを大きくするのが難しいようで、マット飼育では良い話を聞かないので菌糸を試した方がいいのかもしれません。
ちなみに現レコード個体(2006年の60.8mm)は800ml菌糸2本返しで羽化まで11ヶ月かかったようです。最終体重は14gとのことで顎も前にしっかり伸びている個体なので、これを超えるのは至難だと思います。
飼育記
入手 2022/3/8
むし社にてマレー半島ケランタン産の野外品ペアを購入。中型ヒラタの中でもかなり個性的な形をしているヒラタクワガタで前々から欲しいと思っていましたが、最近では中々出会えずにいた種類なので、見つけた瞬間に購入を決めました。
サイズは♂38mm、♀24mm
♂もかなり個性的な形質ですが、♀も体が細長く上翅にオオクワガタのような筋が入っていて面白い見た目をしていました。♀のアゴを見るとこれは材産みなのか?正直よくわかりません。
産卵セット 2022/3/10
コバシャ小に軟めの産卵木のかけらを産卵1番で埋め込んだような産卵セットを組みました。今回は野外品なのでペアリングはせず、いきなり♀単体で産卵セットに入れて様子を見ようかと思います。
この状態でだいたい24度くらいの環境で管理する予定です。