基本情報
和名: ウィックハムヒラタクワガタ
学名: Dorcus wickhami (Waterhouse, 1894)
分布: オーストラリア(クイーンズランド州)
野外珍品度: 少ない★★★★☆☆
サイズ: ♂20-43.2mm ♀21-26mm
飼育レコード: 55mm(2003) ※2021年時点BE-KUWA参考
野外レコード: 43.2mm ※2021年時点BE-KUWA参考
飼育難易度 : 普通★★★☆☆☆☆
飼育温度: 18〜26℃
成虫寿命: 1年以上
幼虫期間: 6〜10ヶ月ほど?
備考
オーストラリアに生息するヒラタクワガタの仲間。体型はパプアヒラタの長歯型にとても似ていますが、やや小型で光沢が強いそうです。歯型のバリエーションは特に無く、大型個体ほど顎が長く前に伸びる形をしています。
野外での個体数もあまり多くなようで、オーストラリアから生体が輸入される量も少ないので、近年では飼育している方がとても少ない印象です。飼育はとても容易なようで、国産ヒラタと同じ方法で簡単に累代が可能です。
レコードサイズが55mmとなっていますが、20〜25℃の環境で800ml菌糸瓶1本で羽化させた最大サイズが53mmでした。我が家の環境でレコードを狙としたら、温度を下げてもっと菌糸を良い状態に保てればサイズアップが望める気がしてます。オーストラリアの気温を考えると耐寒性が強い種類だと考えられるので、もう少し幼虫期間を伸ばすことが今後の課題です。
飼育記
入手 2021/2/28
ヤフオクより信頼できる方(某レコードホルダーさん)からクイーンズランド産CBF2の成虫ペアを購入。
羽化日が昨年の11月頃とのことで、既に羽化から3ヶ月以上経過していることもあり、後食もしっかり始まっている個体でした。サイズについてはしっかりと測ってませんでしたが、恐らくは40mm以下のかなり小さい個体でした。
産卵セット 2021/4/13
羽化後5ヶ月ほど経過したのでもう成熟は十分と判断して、1週間ほど同居ペアリングさせてから産卵セットに♀のみ投入しました。
セット内容は、セリアのパンケース(3000mlほど)に産卵1番を固詰めしただけのセットです。本種の紹介と産卵セットの組み方はこちらの動画で解説してます。ヒラタにしては♂の気性が穏やかな種類のようで、恐らく分類的に近いギリアンヒラタやパプアヒラタにおいても、同じく今まで♀殺しにあったことがないので、この辺りの種類は基本的に♀殺しが少ないような気がします。
割出し・菌糸瓶投入 2021/5/30
しっかりとデータをとっていなかった為、わかる範囲で書きます
セットから約40日後に側面から幼虫が確認できたので産卵セット割出し。10匹以上の初2令幼虫が得られました。得られた幼虫はそのままヒラタケ菌糸800mlとGポット800ml・550mlに投入。
成虫掘り出し 2022/2/17
5/30日に菌糸瓶に投入してからそのままずっと22〜25度で放置していました。早い♀個体は10月頃に既に羽化しており、遅い個体はまだまだ幼虫といった感じです。とりあえず2月の段階で羽化していた個体のサイズは下記の通りです。
♂53mm、53mm、52mm、50mm、50mm
♀31mm、31mm、29mm、29mm、29mm、29mm、28mm
オオクワガタが産卵したのですが幼虫管理はどうすれば良いですか。
菌糸瓶に投入するのが良いかと思います