インターメディアツヤクワガタの飼育情報

インターメディアツヤクワガタ

基本情報

和名:     インターメディアツヤクワガタ (ダールマンツヤクワガタ・インターメディア亜種)
学名:     Odontolabis dalmanni intermedia (van de Poll, 1889)
分布:     パラワン島、ネグロス島、パナイ島、シブヤン島、セブ島
野外珍品度:  もっとも普通★☆☆☆☆☆
サイズ:    ♂45.1-107mm ♀38-53.2mm
飼育レコード: 105.2mm(2016)  ※2021年時点BE-KUWA参考
野外レコード: 107.0mm  ※2021年時点BE-KUWA参考

飼育難易度 : 普通★★★☆☆☆☆
飼育温度:   16〜25℃
成虫寿命:   半年〜1年ほど
幼虫期間:   9~15ヶ月ほど?

備考

インターメディアツヤクワガタは野外個体で107mmを超える個体が確認されている為、大図鑑では「ツヤクワガタ属の最大種」とされておりますが、2016年にBE-KUWAの飼育レコードで同属のブルマイスターツヤクワガタが109.9mmという驚異的な記録を出した為、現在は飼育においては本種がツヤクワガタの中で2番目に大きいことになります。

しかし野外レコードにおいては現在も本種が最大サイズとのことで、ツヤクワガタの中では最大級の種と言えます。

本亜種はよく「インターメディアツヤクワガタ」と言われていますが、分類的にはダールマンツヤクワガタの亜種intermediaなので、ダールマンの中のインターメディア亜種という立ち位置です。しかし、ダールマンの最大亜種かつツヤクワ最大亜種であり、「ダールマン」よりも「インターメディア」の方が広く認知されている現状から、もはや本亜種はダールマンと呼ばずインターメディアが和名のように扱われることが多い印象です。私もインターメディアって言っちゃってます。

本亜種はダールマンツヤクワガタの最大亜種ですが、大図鑑によると本種は合計10亜種に分類されているようで、インドシナ半島南部〜マレー半島などの大陸から、マレーシア、フィリピン、インドネシアなどの島々までかなり広範囲に分布を広げており、産地ごとに細かく亜種分けされているようです。

生息環境については、大図鑑によると低地から高地まで広く棲息する普通種となっており、樹液や灯火にも集まるそうです。産地にもよりますが標高0〜650mmで確認されているという記載もあり、現地では民家の周辺の二次林から原生林まで低地ではかなり幅広い環境に適応しており、沢沿いや道沿いなど、比較的明るい環境に多く棲息しているそうです。私の勝手な印象としては日本でいうノコギリクワガタのような感覚で観察できるのではないでしょうか。

飼育に関しては、ブルマイスターに次いでツヤクワガタの入門種と言われるほどツヤクワの中では簡単な部類に入るようですが、マット選びや水分量、詰め方などを間違えると産んでくれないことも多々あるようです。個人的な感覚としては、マルバネクワガタやネブトクワガタと同様に水分多めの微粒子完熟マットを固めずにふんわり入れた産卵セットで問題なく産卵すると思います。

産卵数はとても多く、うまくいくと50匹以上の幼虫を得ることができます。ただし、幼虫の管理に少し難があるようで、マット交換の方法が悪かったりマットにコバエや線虫が発生すると簡単に落ちてしまう印象です。

飼育で大型個体を狙う場合は、レコード記事によると発酵マットで管理で最終的に中ケース(容量7500mlほど)で放置して最終体重48.7gほど乗っていたそうです。レコード個体の幼虫期間は恐らく11〜12ヶ月ほどだと思われます。本種の管理温度は22〜25℃ほどと言われているようなので、私が大型を狙って本気で飼育するとなると、20〜23℃の範囲で中ケース以上の容量で上からマットを継ぎ足し管理がベストかと思います。アゴの形にバリエーションがある種類なので、もしかしたらブルマイスターのように蛹化時の管理温度を低くすることによって長いアゴの個体が羽化するかもしれませんので検証の余地があります。

飼育記

2022/9/3 入手

ショップにて野外品の成虫ペアと♀単を購入
パラワン島ガントン産 WD(8/31入荷) ♂83mm ♀フリー×2
値段はトリオで大体1諭吉とちょっと。今期は野外品が高騰していますがとても安く購入できたと思ってます。

インターメディアツヤクワガタの♂83mm
インターメディアツヤクワガタ♀
インターメディアツヤクワガタ♂83mm
インターメディア♀

雌雄ともに触覚のピコピコが激しく、正に活動個体という感じなので、とりあえずは交尾させず♀をそのまま産卵セットに投入して様子をみます。

♀が2匹いるので、Nマットと某マットの2パターンの産卵セットを作成。
どちらも加水多めのフワフワ詰めで、片手で本気で握ってギリギリ水分が滴り落ちるか落ちないかという加水量。基本的に産卵が簡単なツヤやヤエマルなどはこの方法で産卵に挑んでますが果たしてしっかり産んでくれるか…
管理温度はだいたい23〜24℃くらいです。
本種の紹介と産卵セットを組んでいる様子は↓の動画を参考に

 6

  1. ゾイドクワガタ より:

    オスの無骨な格好良さが特徴の種ですが、メスの刺も面白いですよね~
    触ってると同じ所に引っかかりを感じる種もありますが、ここまではっきりしてると何のために発達したのか気になります

  2. 匿名 より:

    インターメディアツヤクワガタ。飼育は難しいですか?
    ちなみにインターメディアは大きくなればなるほどアゴの形の変化はありますか?

  3. メタル より:

    インターメディアツヤクワガタって珍しい種ですか?

    • わたくわ より:

      野外珍品度が星一つなので珍しいというわけではないと思います。星一つといえば国産種ではノコギリクワガタやコクワガタなので、かなりの個体数が現地ではいるのだと思います。

  4. 匿名 より:

    わたくわさんのグッズは何円ですか

  5. クワカブ大好き より:

    トカラノコギリクワガタを飼育しようと思うのですがコツはありますか

  6. ミヤミヤ より:

    ミヤマクワガタ飼育で76mm出しました

  7. オオクワ より:

    僕は野外品71mm卵産まないまま死んで悲しいです

  8. クワカブ大好き より:

    メタリフェル85mmでました