デンティクラトゥスノコギリヒラタクワガタ(旧クレヌリデンスノコギリクワガタ)

Epidorcus

基本情報

和名:     デンティクラトゥスノコギリヒラタクワガタ(旧クレヌリデンスノコギリクワガタ)
学名:     Epidorcus denticulatus (Boileau, 1901)
分布:     中国(雲南省南部)、ベトナム北部、ラオス、タイ北部
野外珍品度:  もっとも普通★☆☆☆☆☆
サイズ:    ♂19.3-49.7mm ♀17.3-22.6mm
飼育レコード: 不明(記録なし)
野外レコード: 49.7mm?  

飼育難易度 : ややかんたん★★☆☆☆☆
飼育温度:   15〜26℃?
成虫寿命:   半年ほど?
幼虫期間:   半年ほど?

備考

クレヌリデンスノコギリクワガタとして流通していた野外個体を入手。クレヌリデンスという名は「世界のクワガタムシ大図鑑」に記載がありますが、2021年のBE-KUWA79号世界の「ノコギリクワガタ大特集」ではその和名はなくなっていて、どうやらノコギリヒラタクワガタ属(Epidorcus属)のデンティクラトゥスノコギリクワガということになっていました。

BE-KUWAの「世界のノコギリクワガタ大図鑑 解説」を読む限り、ベトナム・中国・ラオス・タイあたりに生息するEpidorcusは文献によって見解が分かれているようで、トンキンやカツラなどもクレヌリデンスのシノニムとされていたことがあったり、クレヌリデンスと一言に言ってもProsopocoilus crenulidens や、Epidorcus crenulidens とされていることもあるそう… 

調べれば調べるほどよくわかりませんが、ザックリ結論をまとめるとすると、2010年の大図鑑に従うと本種はクレヌリデンスノコギリクワガタ(Prosopocoilus crenulidens )で、BE-KUWA79号に従うとデンティクラトゥスノコギリヒラタクワガタ(Epidorcus denticulatus)ということになります。

私の場合、BE-KUWAのレコード登録を目的として飼育するので、BE-KUWAに従って今後はデンティクラトゥスとして扱おうかなぁと思ってます。

飼育レコードにつては2022年時点で登録されておらず、図鑑の♂のサイズを見る限り最大は50mmいくかどうがといったサイズ帯のクワガタだと考えられます。飼育についてクレヌリデンスで飼育ブログなどを当たるとどうやらマットより材に産卵する傾向があるそう… 幼虫はマットか菌糸か悩みどころです。

とりあえず難関種というわけではなさそうなので、累代成功したら45mmUP目指して飼育していきたいと思います!

飼育記

2023/1/3 成虫ペア入手

埼玉のショップSMISさんにて、初売りされていた野外品ペアを入手
産地はタイのドイサケット・チェンマイ サイズフリーですが雄はだいたい31mmくらい

♂はフセツの毛がフサフサしていて全体的に赤っぽい感じ。メスはノコギリっぽくない形をしていて、アゴもマット産みと言うよりは材産みしそうな感じ。でも前脚脛節の形状はノコギリやヒラタのように太くギザギザしているので、完全な材産みタイプと言うよりは根食い系のような印象を受けました。

2023/1/21 産卵セット開始

産卵セットの内容は、コバシャ小に産卵1番、材は普通の産卵木を加水したものと、カワラ材を1本ずつマットに埋め込みました。管理温度は20〜23℃くらい。

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